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イベントの作り方(五関雄一編)

今回は、4年連続国連世界宇宙週間JAPANエヴァンジェリストの五関雄一さんにイベントの作り方について、お話をうかがいました。

―まず、イベントの内容を教えてください。

ウルトラマンシリーズのレジェンドをゲストに呼び、ファンと交流できるイベントを3年連続で実施しています。

2017年は、スーツアクター(ウルトラセブンの中に入っている人)がゲストでした。この方は、ウルトラマンシリーズではスーツアクターでしたが、「電人ザボーガー」や「007は二度死ぬ」等では俳優として大活躍されています。
2018年は、ウルトラセブンのモロボシ・ダン役の方をゲストにお呼びしました。
2019年は、過去2年のゲストをお2人共お呼びし、共演いただきました。

―アイデアはどこから出てきましたか?また、当日の様子も教えてください。

もともと自分の商品のプロモーションをタレントさん(ウルトラマン番組に関わった俳優)にお願いしていました。
2017年の宇宙週間のイベントを考えていたとき、
「ウルトラマンはヒーローであり、宇宙人だ。宇宙週間でもいいじゃん。」
とアイデアが繋がってきました。
早速タレントさんにオファーしたところ、
「いいじゃん、やってみようか」
と二つ返事でOKをいただきました。

当日は会場のキャパシティの問題で30人程度のお客様がいらっしゃいました。それはそれは大盛況。自分と同じ目線の人、価値観の人がまだまだいるんだな、と感じました。

コスパ最高!みたいな感じ。利益なんてとっていないし、赤字にはならないにしてもどんだけつぎ込んでるんだ、というのが目に見えるくらい。お客様には最高に喜んでもらえました。最高でした!100点でした!というメッセージもいただいてすごくやりがいがありました。

そして、仕掛けた自分も本当に楽しくて、来年もやってみよう、という気になっていました。

自分としては、50年前憧れた人が自分と同じ目線で宇宙週間に取り組んでくれて、すごく楽しい企画ができた、と感じました。イベント終わった後に事務所の方から「あなた、やりすぎ。好き勝手やりすぎ」と言われちゃいました。かなり俳優さんに対しての要求が多かった、仕事作りすぎちゃったみたいです。まぁ、そこまで楽しんじゃったのかな、のめり込んでしまった感じでした。

2018年は、モロボシ・ダン役の俳優さんにももともと伝手があったので「宇宙週間ていうのがあるんですよ。どうですか。」と持ちかけたところ、「ふーん、いいよ、やってみようか。」とこちらも快くOKをいただきました。

当日、モロボシ・ダンさんの第一声。「みんなお行儀いいね!今日さ、宇宙週間だって知ってる?国連だぞー!」と言ってくれました。また、宇宙週間のロゴマークを持ってみんなと写真を撮ってくれたり。

2019年は過去のお2人を呼んでのイベントにしました。実はそんなイベント、今までなかったそうなんです。

過去のウルトラセブンは、ウルトラセブンが戦っている時にモロボシ・ダン役の俳優さんが「ジョワッ」とかセリフを言っていたんです。ただ、撮影場所が双方違っていたので、お互い知ってはいたけどゆっくりお話しする機会はなかったのだそう。イベント前の打ち合わせで「何歳?え?同級生じゃん!」なんて会話が出るくらい。そして、イベント中に俳優さんが掛け声をかけてそれに合わせてスーツアクターさんが技を出す、という最初で最後のアリエナイコラボが披露されました。

イベントの内容は、基本的には3年ともトークショー、劇中使われていた車のレプリカを展示、撮影会、サイン会、お食事、プレゼントも作りました。サービスてんこ盛りです。通常はサインがあったら撮影は今度ね、などとなるところをすべてOKにしました。トークショーは、よくある一方通行のではなく、お客さんも巻き込んで、相互通行型にしました。どんどん質問を受け付けたり、ゲストがしゃべっている途中で「~ですか?」と声が上がったり。

2時間が濃すぎてゲストが「喋り足りなかった、また次回」となっていました。

―イベントのお客様はご友人が多かったですか?

いえ、ほとんどが第三者の方でした。Facebookページでイベントの告知をしたのですが、そこから人伝てに広まったようです。お問い合わせをたくさんいただきました。30人限定だったのですが4-50人くらいから!止む無く数十人の方はお断りしました。

長野や和歌山からわざわざ泊まりで来てくださった方もいました。

―どれくらい前から準備されていましたか?

ゲストには半年くらい前には声をかけていました。ただ、それも声をかける程度で細かい中身については直前の8−9月に詰めていった感じです。

―他のイベントについても教えてください。

【宇宙和菓子】

千葉県松戸の八矢庵(はちやあん)という、昔TVチャンピオンの和菓子部門で準優勝したお店にお願いをしました、二つ返事で「面白いですね、やってみましょう」ということになりました。

期間中はお店に国連宇宙週間のポスターを貼って、お団子、おまんじゅうにいつもと違う餡にしてもらって木星・金星・火星まんじゅうを作ってもらいました。和菓子業界自体が下ブレしてしまっているというのもあり、期間限定でも集客のネタになるね、と。お互いに相乗効果が出てよかったのかな、と思ってます。

また、ウルトラセブンとコラボした和菓子をウルトラマンイベントのプレゼント用に発注しました。名付けて「明けの明星どら焼き」。セブンの最終回のエピソードにちなんだものです。包装袋にも凝ってウルトラセブンのイラストとゲストのサイン入りにしたら、会場がどよめいてました。「袋捨てられない、食べられない」って。

【宇宙下着?!】

更に、別のイベントですが、知り合いのスポーツ用品店屋さんに「宇宙に関連する商品ない?」と相談したんです。

ただ、宇宙柄のシャツなどはつまらないので、期間限定で「宇宙に行っても寒くない下着」というポップを普通の下着売場に付ける、国連世界宇宙週間のポスターを店頭に貼ってもらう、ということを試してみました。

当日、足を止める人は何人かいたみたいです。「ふーん」という感じで通り過ぎてしまったそうですが。

結果、売上に貢献はできていないかもしれませんが(笑)、お店としては、いつもと違う目線でお客さんが立ち止まってくれたのでよかった、と言ってもらいました。

帽子やTシャツ作ったら?ということも言われましたが、どれくらい売れるかも分からなかったので、今あるものに「宇宙」を一言加えたものでやってみたんです。それはそれで雰囲気は出るし、お手軽にできますよね。

―イベントのアイデアはどうやったら湧いてきますか?

うーん、と考えているのもあるし、時々降ってきます。あ!あれとこれ繋げたら面白いかも、やってみよ。みたいな。別に何をしている時とかではないんです。なんとなく。意識はしていないんですけど、頭の片隅にいつもそのことがあって、突然ニューロンが繋がるように閃くんです。

自分が楽しいというのももちろんそうですが、相手がどうやったら楽しんでもらえるか、を考えています。

誰かにプレゼントを選ぶ時と一緒です。こうやったら喜んでくれるかな、笑ってくれるんじゃないかな、と考えていると楽しい。

そう考えているとどんどんアイデアが出てくる。

1つのイベントにリンクさせちゃうというのもあり。1つのアイデアに更に二重三重に重ねていくと、自分もみんなも喜べるイベントになると思っています。

―最後に一言お願いします。

イベントをするってプレッシャーになる方もいらっしゃいますが、自分がどうしたら楽しくなるか、ということを考えていくとワクワクしながら進めていけると思います。

今年はいろいろ制約がありますができることを進めていきます。

頑張りまーす!

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