「地球に優しい商品」という言葉を聞いても、どんな基準で選べば良いのか迷う人は少なくありません。
なんとなくエコそうなものを手に取っても、本当に環境負荷を減らせているのか不安になる瞬間もあります。
そこで今回は、毎日の買い物でムリなく取り入れやすい地球に優しい商品と選び方のコツを整理し、暮らしを少しずつ変えていくための具体的なヒントをまとめました。
地球に優しい商品を暮らしに取り入れる7つのアイデア
まずは、今日からすぐに試しやすい代表的な地球に優しい商品を七つのアイデアとして紹介します。
どれも特別な知識や高価な初期費用を必要とせず、日常の消費を少しだけ「長く使うもの」「ごみが少ないもの」に置き換える発想が中心です。
全部を一度に変えようとせず、気になったものから一つずつ試していくことが、ストレスなく続けられる近道になります。
マイボトル
ペットボトル飲料を買う回数を減らすために、ステンレスボトルやガラスボトルなどのマイボトルを持ち歩く人が増えています。
コンビニやカフェで飲み物を買う習慣を、家で入れたお茶やコーヒーに置き換えるだけでも、年間のプラスチックごみ削減効果は意外と大きくなります。
保温性の高いボトルを選べば、季節に合わせて温かい飲み物や冷たい飲み物を楽しめるうえ、節約にもつながります。
| カテゴリ | マイボトル |
|---|---|
| 主な素材 | ステンレス・ガラス・高耐久プラスチック |
| 環境メリット | 使い捨てペットボトルの削減 |
| 価格帯の目安 | 約1,000〜4,000円 |
| 選び方のポイント | 容量・保温性・重さ・洗いやすさ |
エコバッグ
レジ袋の有料化以降、折りたたみ式のエコバッグを日常的に使う人はかなり増えましたが、素材やサイズによって使い勝手は大きく変わります。
耐久性の高い布製やリサイクル素材のバッグを選べば、破れにくく長く使えるため、結果的にごみを減らすことにつながります。
普段使うスーパーやドラッグストアの買い物量をイメージしながら、マチの広さや持ち手の太さなども確認して選ぶと失敗しにくくなります。
| カテゴリ | エコバッグ |
|---|---|
| 主な素材 | 綿・リネン・リサイクルポリエステル |
| 環境メリット | レジ袋や包装用プラスチックの削減 |
| 価格帯の目安 | 約300〜2,000円 |
| 選び方のポイント | 耐荷重・収納性・洗濯のしやすさ |
詰め替え用洗剤
台所用洗剤や衣類用洗剤などをボトルごと買い続けると、どうしてもプラスチックごみが増えてしまいます。
本体ボトルを一度購入してからは、袋入りの詰め替え用を選ぶだけで、容器ごみの量を大きく減らすことができます。
最近は濃縮タイプや少量で汚れが落ちる洗剤も増えているため、成分や濃度も意識しながら長く使える商品を選ぶのがおすすめです。
| カテゴリ | 詰め替え用洗剤 |
|---|---|
| 主な素材 | 濃縮合成洗剤・植物由来界面活性剤など |
| 環境メリット | プラスチックボトルごみの削減 |
| 価格帯の目安 | 約200〜800円 |
| 選び方のポイント | 濃度・成分・香り・詰め替えやすさ |
固形シャンプーやシャンプーバー
ボトル入りの液体シャンプーをやめて、石けんのような固形シャンプーやシャンプーバーに切り替える人も増えています。
固形タイプならボトルが不要になるうえ、濃縮されているため少量でも長く使えるというメリットがあります。
初めて使う際は泡立て方やすすぎの感覚が少し違うと感じるかもしれないので、数日から数週間ほど様子を見ながら自分の髪質に合うものを選びましょう。
| カテゴリ | 固形シャンプー |
|---|---|
| 主な素材 | 植物油脂・界面活性剤・保湿成分 |
| 環境メリット | ボトル容器不要で包装ごみを削減 |
| 価格帯の目安 | 約800〜2,000円 |
| 選び方のポイント | 髪質との相性・香り・溶けにくさ |
再生紙のティッシュやトイレットペーパー
紙製品の中でも使用量が多いティッシュやトイレットペーパーは、再生紙を使った商品を選ぶことで森林資源の保護につながります。
質感がごわつくイメージを持つ人もいますが、最近は柔らかさと強度を両立した再生紙製品も増えています。
パッケージに「再生紙◯%使用」などの表示があるかどうかを確認しながら、自分にとって許容できる肌触りのものを探してみましょう。
| カテゴリ | 再生紙ティッシュ・トイレットペーパー |
|---|---|
| 主な素材 | 古紙パルプ・再生パルプ |
| 環境メリット | 森林資源の保全とごみの有効利用 |
| 価格帯の目安 | 一般品と同程度〜やや高め |
| 選び方のポイント | 再生紙比率・肌触り・紙粉の出にくさ |
竹製の歯ブラシやカトラリー
歯ブラシやカトラリーはプラスチック製が主流ですが、竹などの再生が早い素材を使った商品も注目されています。
竹製歯ブラシは持ち手が竹でできており、寿命を迎えた後も燃えるごみとして処理しやすい点が特徴です。
竹スプーンやフォークを携帯しておくと、外食やテイクアウトの際に使い捨てカトラリーを断りやすくなります。
| カテゴリ | 竹製歯ブラシ・竹カトラリー |
|---|---|
| 主な素材 | 竹・植物由来樹脂など |
| 環境メリット | 化石資源由来プラスチックの使用削減 |
| 価格帯の目安 | 歯ブラシ1本約300〜700円 |
| 選び方のポイント | 毛の硬さ・持ち手の太さ・コーティングの有無 |
ソーラーチャージャーや省エネ照明
太陽光で発電するソーラーチャージャーや、少ない電力で明るいLED照明も、エネルギー面から地球に優しい商品といえます。
アウトドアや防災用途だけでなく、日常的にスマートフォンの充電やベランダ照明に使うことで、電力消費を少しずつ抑えられます。
明るさやバッテリー容量だけでなく、耐久性や防水性など自分の利用シーンに合うスペックを確認して選ぶことが大切です。
| カテゴリ | ソーラーチャージャー・省エネ照明 |
|---|---|
| 主な素材 | 太陽電池パネル・LED・リチウムイオン電池 |
| 環境メリット | 電力使用量の削減と再生可能エネルギーの活用 |
| 価格帯の目安 | 約2,000〜10,000円 |
| 選び方のポイント | 発電量・容量・設置場所との相性 |
日用品で地球に優しい商品を選ぶ考え方
具体的な商品を知ったうえで、次に意識したいのは日用品全体の選び方の軸をつくることです。
一つひとつの商品を細かく調べるのは大変なので、「ごみが少ないか」「長く使えるか」といったシンプルな基準を持つと判断しやすくなります。
ここでは、日用品を選ぶときに共通して役立つ三つの視点を整理します。
プラスチック削減の視点
まず意識したいのは、使い捨てプラスチック容器やフィルムをできるだけ減らすという視点です。
完全になくすことは難しくても、「減らせるところから減らす」という考え方に切り替えるだけで選択肢が変わってきます。
普段よく使う日用品の中から、プラスチックを別の素材に置き換えられないか一度棚卸ししてみましょう。
- レジ袋を布製エコバッグに置き換える
- ペットボトル飲料をマイボトルに置き換える
- プラスチックケース入りの洗剤を詰め替え用に切り替える
- ラップの一部をシリコーンラップに置き換える
- プラスチック製カトラリーをマイ箸や竹スプーンに変える
省エネ家電の選び方
電気を使う家電製品は、購入時の価格だけでなく「使っているあいだの電力消費」も含めて考えることが大切です。
多少本体価格が高くても、省エネ性能が高いモデルを選べば電気代が抑えられ、長期的には家計にも地球にもメリットがあります。
家電量販店やメーカーサイトでは省エネ性能がわかるラベルやカタログが用意されているので、比較の目安として活用しましょう。
| 比較項目 | 目安にしたいポイント |
|---|---|
| 年間消費電力量 | 同クラス製品の中でできるだけ少ないモデル |
| 省エネ基準達成率 | 基準を上回るパーセンテージが高いもの |
| 寿命・耐久性 | 保証期間や修理サービスが充実しているか |
| サイズ・容量 | 必要以上に大きすぎない適切な容量かどうか |
詰め替え用と大容量商品のメリット
シャンプーや洗剤、調味料などは、詰め替え用や大容量サイズを選ぶことで容器の使用量を減らせます。
ただし使用期限や保管場所も考慮しないと、使い切れずに廃棄してしまい逆効果になることもあります。
自分や家族の消費ペースを把握し、「無理なく使い切れる量」を意識して選ぶようにすると環境負荷とコストを両方抑えられます。
環境ラベル表示の活用
商品パッケージに表示されるエコマークや森林認証マークなどの環境ラベルは、地球に優しい商品を見つける手がかりになります。
それぞれのマークがどのような基準で認証されているかをざっくり理解しておくと、店頭で迷ったときの判断材料になります。
完璧な商品を探すのではなく、「より環境負荷が少ないもの」を選ぶためのサインとして、ラベルを上手に使っていきましょう。
食生活で地球に優しい商品を選ぶコツ
食べ物や飲み物の選び方も、地球への負荷に大きく影響します。
食生活は毎日の積み重ねなので、ほんの少し意識を変えるだけでも長期的なインパクトは小さくありません。
ここでは、無理なく続けやすい食にまつわる地球に優しい商品と選ぶポイントを紹介します。
オーガニック食品
農薬や化学肥料の使用を抑えたオーガニック食品は、土壌や水質への負荷を減らす取り組みの一つです。
すべてをオーガニックに切り替える必要はなく、よく食べる野菜やコーヒーなど一部から試してみるだけでも意味があります。
価格が少し高いと感じる場合は、特売日や定期便を活用するなど、続けやすい買い方を工夫してみましょう。
- よく食べる食材から優先して選ぶ
- まとめ買いや定期購入で単価を抑える
- 加工度の低いシンプルな食品を選ぶ
- 認証マークの有無を確認する
地産地消の食材
地元で生産された食材を選ぶことも、輸送にかかるエネルギーを減らす一つの方法です。
直売所や地域のスーパーでは、産地や生産者の顔が見える形で販売されていることも多く、安心感にもつながります。
旬の食材を意識して選ぶことで、味が良く栄養価の高い料理を楽しみながら、環境負荷の少ない食生活に近づけます。
| ポイント | 地産地消のメリット |
|---|---|
| 輸送距離 | 距離が短く輸送エネルギーを削減できる |
| 鮮度 | 収穫から食卓までの時間が短く鮮度が高い |
| 地域経済 | 地元の農家や事業者の支援につながる |
| 旬の食材 | 季節に合った食材で栄養価と満足度が高い |
フェアトレードのコーヒーやチョコレート
コーヒーやチョコレートなどの嗜好品は、フェアトレード認証のある商品を選ぶことで、生産者の生活や環境保全への配慮を後押しできます。
フェアトレード商品は、適正な価格で取引されていることや、児童労働の抑制、森林保護などに取り組んでいることが示されています。
日々の「ご褒美」の一つをフェアトレード商品に置き換えるだけでも、地球と人に優しい消費行動の一歩になります。
食品ロスを減らす買い方
どれだけ環境に配慮した商品でも、食べ切れずに捨ててしまえば意味が半減してしまいます。
買い物前に冷蔵庫の中身を確認したり、一週間の献立をざっくりイメージしておくことで、余分な買い物を減らせます。
賞味期限が近い商品をあえて選ぶ「レスキュー買い」も、食品ロス削減と節約を両立できる工夫の一つです。
仕事まわりで活躍する地球に優しい商品
自宅だけでなく、オフィスやリモートワーク環境でも地球に優しい商品を取り入れる余地はたくさんあります。
毎日のように使う文具や備品を少しずつ変えていくことで、職場全体の環境負荷も着実に下げていけます。
ここでは、仕事まわりで意識しやすいアイテムや選び方の工夫を紹介します。
再生紙のノートやコピー用紙
オフィスで大量に使うコピー用紙やノートを再生紙タイプに変更することは、紙資源の節約に直結します。
印刷品質や書き心地も向上しており、通常の業務であればほとんど支障なく使えるレベルのものが増えています。
社内でルール化が難しい場合でも、自分のノートやメモ用紙だけでも再生紙に切り替えるところから始めてみましょう。
| アイテム | 再生紙ノート・再生紙コピー用紙 |
|---|---|
| 環境メリット | 森林資源の消費削減と古紙の有効活用 |
| 選ぶポイント | 白色度・インクのにじみ・裏写りの少なさ |
| 導入しやすさ | 個人利用から始めて徐々に全体へ広げる |
リユースボトルやマグカップ
オフィスで自動販売機のペットボトル飲料や紙コップ付きのコーヒーを頻繁に利用していると、想像以上のごみが発生します。
自分専用のボトルやマグカップを用意しておけば、給茶機やウォーターサーバーを利用しながらごみを減らせます。
デスクに置きっぱなしにしておきたくなるデザインを選ぶと、自然と使う頻度も上がり習慣化しやすくなります。
- 保温性の高いマグボトルを選ぶ
- 洗いやすい広口タイプを選ぶ
- オフィスに置きっぱなしにできるデザインを選ぶ
- 落としても割れにくい素材を選ぶ
リサイクル素材のオフィス用品
ファイルやバインダー、収納ボックスなどのオフィス用品には、リサイクルプラスチックや古紙を使った商品も増えています。
同じような価格帯であれば、環境配慮型の商品を優先的に選ぶだけでも、企業としてのメッセージになります。
社内で購入する備品リストに「環境配慮商品を優先する」という方針を追加し、担当者同士で共有しておくのも効果的です。
地球に優しい商品を長く使い続ける工夫
せっかく地球に優しい商品を選んでも、すぐ買い替えてしまっては環境効果が小さくなってしまいます。
長く大切に使うこと自体が、もっともシンプルで力強い環境配慮の行動です。
ここでは、買ったあとに意識したい使い方やメンテナンスの工夫を整理します。
お手入れを前提にした選び方
マイボトルやエコバッグなどは、こまめなお手入れをすることで気持ち良く長く使い続けられます。
逆に、洗いにくい形状や乾きにくい素材だと、お手入れが面倒になって使わなくなってしまうこともあります。
購入前に、「自分が無理なくお手入れできるか」という観点で素材や形状を確かめておくことが大切です。
| ポイント | お手入れを前提にしたチェック項目 |
|---|---|
| 分解のしやすさ | パーツを外して隅々まで洗えるか |
| 乾きやすさ | 干しやすく内部まで乾燥しやすいか |
| 素材の耐久性 | 繰り返しの洗浄に耐えられるか |
| 汚れの目立ちにくさ | 日常使いでストレスにならない色柄か |
壊れたときの修理やパーツ交換
ファスナーが壊れたバッグや、ふたが割れたボトルをすぐに捨ててしまう前に、修理やパーツ交換の選択肢がないか確認してみましょう。
メーカーによっては、パッキンやふたのみを別売りしている場合もあり、本体をそのまま活かせることがあります。
修理サービスやスペアパーツの有無も、購入前にチェックしておくと長く付き合える商品を見つけやすくなります。
- よく壊れる部分のパーツ販売があるか確認する
- 修理店やメーカーサポートへの相談窓口を調べておく
- 保証期間やアフターサービスの内容を把握する
- 自分で手入れできる範囲を知っておく
「買わない」という選択肢も持つ
環境に優しい商品を探していると、つい新しいものを買って解決しようとしてしまいがちです。
しかし、本当に必要かどうか一度立ち止まって考えること自体が、もっとも環境負荷の少ない選択になることも多くあります。
今あるものを工夫して使い続けられないか、家族や友人とシェアできないかなど、「買わない」選択肢もあわせて検討してみましょう。
地球に優しい商品選びから始める暮らしのアップデート
地球に優しい商品と聞くと、特別なものや高価なものをイメージしがちですが、実際には身近な日用品や食べ物の選び方から始められる小さな工夫がほとんどです。
マイボトルやエコバッグ、再生紙の紙製品、オーガニック食品やフェアトレード商品など、できそうだと感じたものから一つずつ取り入れていけば十分です。
大切なのは「完璧さ」よりも、「より良い選択を少しずつ増やしていく」という姿勢で、暮らしのアップデートを楽しむことです。
今日の買い物かごの中身が少し変わるだけでも、長い目で見れば地球に優しい未来につながっていくことを意識しながら、自分らしい一歩を踏み出してみてください。

